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マスクをつけたり外したりする機会の多い”春”。ふと外した際に気になるニオイが…。一方 「口臭を口だけの問題と捉えず、更年期という体全体の変化の中で考えてみるべき」と話すのが、通常の診察では解決できない体の不調に<栄養学的なアプローチ>を用いた治療と生活指導を行ってきた、総合内科専門医・梶尚志先生です。その梶先生に近年の研究で判明した中高年女性が、この時期悩みがちな”口臭”にまつわる最新事情や対策を解説頂きました。

この季節増える相談

今はまさにスギ花粉が飛び交う季節。

マスクを外した時、「あれ? 私の息、こんなに気になった?」と戸惑ったことはありませんか。

外出先でマスクを外したとき、自分の息が気になる。歯磨きもしているし、歯科検診でも問題はない。それでも…

このような相談は、40代後半から50代の女性に増えてきます。

春は、花粉症による鼻づまりから口呼吸が増えたり、マスクの着用時間の増加などが重なり、口腔内が乾燥しやすい環境になります。しかし原因はそれだけではありません。

マスクの中で感じる口臭は、更年期のエストロゲン減少によって増えやすくなる便秘や疲れやすさなど、体の変化が重なって起こっている可能性もあるのです。

実際、エストロゲンの減少は自律神経のバランスを変化させ、腸内環境を乱したり、唾液分泌の低下を招いたりします。ですから、口臭を口だけの問題と捉えず、更年期という体全体の変化の中で考えてみましょう。