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ライター・しろぼしマーサさんは、企業向けの業界新聞社で記者として38年間勤務しながら家族の看護・介護を務めてきました。その辛い時期、心の支えになったのが大相撲観戦だったと言います。家族を見送った今、70代一人暮らしの日々を綴ります。

カフェで詐欺の情報を学んだ

節約のために外食はしないようにしようと思いつつ、好奇心は衰えを知らず、最寄りの駅に新しくできたカフェに入ってしまった。

平日午後2時の店内は、中高年の客が多かった。私は2人用のテーブルに1人で座った。隣のテーブルには、65歳以上に見える4人の女性がいて、興奮気味に大きな声で話をしていたので、内容が全て聞こえた。

私が30代だった昭和の頃、飲食店で中年以上の女性たちが、隣のテーブルの人に聞こえるような力を込めた声で話しているのは、夫か同居する息子の嫁の悪口だった。

しかし、時代は大きく変わった。隣のテーブルの女性たちは、「『給湯器を無料で点検する』という電話があった」とか、「きちんとした書面による予告もなしに『漏電をしていないか電気設備の点検にきた』と言い、家に上がり込もうした」など、詐欺の手口の情報交換と撃退の方法を話していた。私は最新情報を学べて、その女性たちにお礼を言いたくなった。