家事や仕事、介護に追われ、気分転換に動画やSNSを見るという人も多いのでは。作家の中島京子さんは、スマホから離れて「ただぼんやりと、何をするでもなく過ごす」時間が大切だと感じ、旅に出ることにしました。ほんの数時間の散歩でも心が浄化されるといいます(構成:内山靖子)
日帰りなら気軽にフラッと出かけられる
60歳になった頃、夕飯の時間までには家に帰りつけるくらいの日帰り旅に出かけるようになりました。
きっかけは、SNSなどのソーシャルメディアから離れる時間を作ろうと思ったことです。どこにでもスマホを持ち歩き、電車に乗っているときも、ついスマホの画面に見入ってしまう。
私の場合、インスタやユーチューブにハマっているわけではないけれど、ネットで情報を検索するのは便利だし、もはや生活の一部になっています。とはいえ、スマホに依存してしまうのはよくないなと思って。
人にはやはり「ぼーっとする時間と空間」が必要。そこで、「スマホから離れて、町に出る日」を意識的に作ろうと考えたのです。