黒島結菜さんの写真
映画『未来』に主演する黒島結菜さん
透明感と強さを併せ持つ、俳優の黒島結菜さん(29)。ドラマ『アシガール』では、戦国時代にタイムスリップした女子高生を演じ、連続テレビ小説『ちむどんどん』ではヒロインを務めるなどキャリアを重ねてきた。5月8日公開の映画『未来』では、子どもたちに寄り添おうとする教師・真唯子を演じる。原作は湊かなえさんの同名小説。複雑な家庭環境で育ちながらも教師になる夢をかなえた真唯子。父を病気で亡くした教え子の章子を気にかけていたが…。子どもの貧困や虐待、性暴力など、過酷な現実に向き合う人たちを描いた社会派ミステリーだ。もともと社会問題に関心があったという黒島さんに、改めて作品への思いを聞いた。(取材・文:婦人公論.jp編集部)

憧れの東京

<黒島さんは沖縄県出身。2011年に芸能界デビュー。2015年にカルピスのCMに抜擢。以降、話題の映画やドラマに多数出演してきた>

東京は、子どもの頃から憧れの街。すごくキラキラした場所だと思っていました。沖縄の実家は空港が近く、飛行機が飛んでいるのがよく見えた。でも、飛行機に乗るのは、石垣島の祖父母の家に行く時だけ。「いつか飛行機に乗って東京に行きたい。高校を卒業したら東京に行こう」と決めていました。

東京は、映画もすぐ見に行けるし、何でもある。電車の本数も多いから、どこへでもすぐ行ける。東京に出てきて3年くらいはすごく楽しくて、ホームシックになることはありませんでした。

でも、東京を満喫しすぎたのか、上京して5年ぐらいたつと、「沖縄に帰りたい」という気持ちが生まれたんです。今は、よく帰るようになりました。沖縄から東京に戻るとエネルギーの強さを感じますが、今は沖縄でゆっくりしたい気持ちのほうが強いです。