ゲームが趣味の会社員・青峰のもとに、大学時代の友人・大村茜から結婚式の招待状が届く。しかし彼女の結婚式当日、青峰にはどうしても外せない予定があった。
それは、新作ゲーム「メグルの伝承」をプレイした仲間たちとのオフ会で――。
気鋭のミステリー作家・阿津川辰海さんによる、ゲーム愛たっぷりの一編!

 

 ソニックはあんぐりと口を開けていた。

 モリシーは対照的に、「あちゃあ」というように額を押さえている。

 気付けば、周りのテーブルからも注目を集めていた。「なんだなんだ」「修羅場か」「男の方冴えないなあ」などの声が飛び交っている。

「あんた、こともあろうにカロン様を、黒幕呼ばわりですってぇぇぇ!」

「ちょ、ちょっと、え、ミクニさん? どうしたんスか?」

「あのう……」

 店員が割り込んで、ミクニとソニックが同時にそちらを向いた。

「他のお客様もおりますので、もう少し静かにしていただけますと……」

「あ、はい、すまねッス……」

 ソニックの顔が赤く染まる。