(写真提供:Photo AC)
健康やお金、おしゃれ、人間関係……70代、そして80代の人生1分1秒を楽しんで生きていくには、どうしたらよいのでしょうか。72歳を迎えた作家・林真理子さんは「70代は頭も体もまだ大丈夫。それなりに蓄えもできている。でもこれまでと全く同じことをしていたらダメ」と語ります。そこで今回は林さんの著書『80代になるとたいていボケるか死ぬ。70代は神様から与えられた特別な時間』より一部を抜粋し、林さんの痛快・人生論をお届けします。

Tシャツを着てはいけない

これはよそゆきに限る、という意味。

Tシャツを着た写真を見てがっかりした。ハイブランドのTシャツで、自分ではイケてるつもりであったが、首の縦ジワがはっきり見え、何よりも体全体が丸っこくぶよぶよしている。老いの現実をありありと見せてくれるのがTシャツなのだ。

Tシャツは好きでよく買っている。もらいものも多い。自宅にいる時にTシャツは欠かさない。けれども若いはちきれそうな肉体が着るものは、やはり老いた体を拒否するかのようだ。特に首回りがよれよれしたものは絶対にダメ。首のシワと見事にシンクロしてしまう。あくまでも、

「これはうちで着ているだけなの」

ということを自分に言いきかせよう。

「いつまでも白いTシャツが似合うあなた」は幻想にすぎない。

同じアイテムにジーンズがある。今はデニムと呼ぶらしい。