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加齢とともに増える髪の悩み。60代以降の対策は、頭皮の保湿と食事の見直しから始めましょう(イラスト:末続あけみ 取材・文・構成:菊池亜希子)

抜け毛や髪質の低下はなぜ起きるの?

髪が細くなった、抜け毛や白髪が増えたなど、50歳前後を境に、髪の毛の変化に戸惑う人が増えてきます。

「毛髪に関しては解明されていないことも多いのですが、閉経期以降の抜け毛や髪質の変化には、女性ホルモンの一つであるエストロゲンの減少が関わっていることがわかっています。髪の成分となるコラーゲンやケラチンの産生が減少するうえ、水分バランスが崩れて頭皮が乾燥しやすくなり、抜け毛や髪質の低下が起こるのです」と、女性の髪の悩みに長年寄り添ってきた浜中聡子先生は話します。

また、「血流の低下によって頭皮に栄養が届きにくくなるのも、髪質が変わる一因」とのこと。

「年齢とともに少しずつ血流が低下していることを察知した体は、心臓や肺といった命に関わる臓器に優先して血液を送り、栄養を届けます。必然的に、皮膚や頭皮などは後回しになり、以前はツヤのある太い円柱状だった黒髪が、細くうねるようになるなど、髪質の変化が起きるのです」(浜中先生。以下同)

加齢による血流低下を緩やかにする方法はあるのでしょうか。

「有酸素運動は体全体の血流を促すので、頭皮の血行も改善します。少し汗ばむ程度の軽い運動やウォーキングがおすすめ。また、指の腹で頭皮を優しく揉みほぐすことも、頭皮の血行を促進します」