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シニアが気をつけたい健康課題の一つが、骨粗しょう症です。 とくに60代以降は骨粗しょう症発症リスクが急激に高まるため、 《骨活を》 意識的に始めましょう (イラスト:末続あけみ 取材・文・構成:島田ゆかり)

気づかぬうちに骨折していることも

今や、骨粗しょう症の推定患者数は1500万人を超え、80歳以上の女性の半数は、骨粗しょう症の疑いがあると言われています。

「骨は、古くなった骨を壊す『破骨細胞』と新しい骨をつくる『骨芽細胞』の働きによって常に生まれ変わっています。ところが、閉経や加齢にともない骨芽細胞よりも破骨細胞の働きが強くなり、骨形成が間に合わなくなると、骨粗しょう症になるリスクが上がるのです」と話すのは、整形外科医の猪瀬弘之先生。

「骨芽細胞は骨への刺激により活性化するため、運動不足の人は骨粗しょう症になりやすい。また、若い頃にダイエット経験がある人や、現在痩せている人(BMIが18.5未満)も骨粗しょう症予備軍です。加えて、遺伝の影響も。親に足のつけ根の骨折経験があるという人は、もともと骨が弱い可能性があります。今の骨の強さをチェックリストで確認してみましょう」(猪瀬先生。以下同)

セルフチェックリスト

 

骨粗しょう症は痛みがないため、気づかぬうちに骨折していることも。

「骨粗しょう症に起因する骨折のことを脆弱性骨折と言います。主に背骨、足のつけ根、腕のつけ根、手首に起こりやすいのが特徴。これらの骨折には、とくに注意したいパターンがあります。一つは、一度骨折すると連鎖的に骨折が起きる『ドミノ骨折』。骨が弱くなっているため、一ヵ所骨折をするとほかの場所も連鎖的に骨折するというものです。もう一つは背骨の一部がつぶれて変形する『圧迫骨折』。くしゃみをしただけで折れる人もいるほど。

圧迫骨折のなかには、本人が気づかないうちに折れている『いつのまにか骨折』が起こっている場合もあります。圧迫骨折を放置すると背骨が曲がるため、消化器官が押しつぶされて逆流性食道炎を起こしたり、誤嚥性肺炎の原因になるのです。肺や心臓のスペースが圧迫されると、心肺機能の低下が懸念されます」

骨折しやすい場所)高齢者に最も多いのは背骨の骨折。ぎっくり腰だと思っていたら骨折だったというケースも。身長が縮んだ、腰痛が続いているという場合は背骨の骨折を疑いましょう。足のつけ根の骨折は、70代以降に増加。転ぶ以外にも、足を少しひねっただけで折れることがあります