「よだれ鶏“REIスタイル”」。日替わりスープ(写真は卵スープ)、ご飯とザーサイ、デザートの杏仁豆腐がセットで1500円。信玄鶏のもも肉を使ったよだれ鶏は、ボリュームもたっぷり。ランチセットはほかにも麻婆豆腐や酢豚、お粥など6種類。プラス400円で日替わりの点心2種もオーダーできる。写真は「ニラ蒸し餃子」と「鶏の湯葉巻き」(撮影:浜村多恵)
 

気楽さと手頃さ、でも上質な素材を丁寧に

最近、話題の“町中華”。酢豚やエビチリ、麻婆豆腐など誰もがよく知る日本育ちの中華料理は、今や洋食同様、家庭の味としてもすっかり定着。そんなお馴染みのメニューをかかげワンランク上の美味しさを目指しているのがここ、代々木上原「REI  Chinese Restaurants」の高島泰弘オーナーシェフだ。

「香港式真鯛の強火蒸し」もランチセットの一品。鯛にネギをたっぷり載せ、タレとアツアツに熱した鶏油をかけると、ネギの芳ばしさが引き立てられる(撮影:浜村多恵)


「ラーメン一杯でもOKの気軽さとわかりやすい美味しさ、そして値段の手頃さが町中華の魅力です。ここではその良さを残しつつ、上質な食材で下拵えも丁寧に、より洗練された町中華を提供していきたいですね」とのことば通り、ランチの人気メニュー「よだれ鶏“REIスタイル”」は鶏を厳選。南アルプス連峰の麓、富士の名水を飲み、平飼いで育てられた信玄鶏を使っている。

「ストレスフリーで育つため、臭みがなく適度な弾力とやわらかさを兼ね備えている」と高島シェフ。さらにタレにもひと工夫。唐辛子や桂皮、八角などオリジナルブレンドの香辛料で作る自家製辣油が味の決め手だ。鼻孔をくすぐる香りには食欲も刺激されるはず。また、魚の蒸し物にしても、刺身で食べられるほど新鮮な天然鯛を用いる贅沢さだ。ガラス張りのおしゃれな店内で新感覚の“ネオ町中華”をぜひ。