ダルバートは1400円〜。写真右上が豆のスープ“ダール”。その左に発酵青菜のカレー“グンドゥルック”と“骨付き山羊肉のカレー”。カレー2種盛りで1700円。カレーのほかにつく副菜は、右から順に野菜の炒め煮“タルカリ”(じゃがいも、茄子、ホワイトピース)、青菜炒め“サーグ”(小松菜)と、4種の“アチャール”(漬け物)。人参ときゅうり、ネパールのターメリックで和えたキャベツ、レモン風味の大根、フレッシュトマトとティムル(ネパール胡椒)。最初はそれぞれの風味を楽しみ、徐々に混ぜ合わせて

奥行きのある旨みと独特の風味がクセになる

うだるような暑さの日にはスパイシーなカレーが欲しくなるもの。そんな時に訪れたいのがここ「OLD NEPAL」。豪徳寺にオープンして1年、カレー通はもとより地元の人たちにも愛されているモダンネパールレストランだ。

「ヒマラヤ山脈の南、インドや中国に隣接するネパールは、30以上の民族がひしめく多民族国家。当然、料理も民族や地域によって変わってきますが、その中で、ネパールのどこでも見られる食事のスタイルが、『ダルバート』。国民食と言ってもいいですね」とはネパールをこよなく愛する料理人・本田遼さん。

デザートのクルフィ400円。ナッツやスパイス入りの自家製アイスクリーム。7月には店舗の2階にスパイスショップをオープンした

聞けば、“ダール”は豆のスープ、“バート”は白飯のことで、日本で言うならさしずめ味噌汁と白飯といったところ。つまりはネパールの定食というわけだ。同店のランチでは、常時4種類が揃うカレーの中から、好みの2種を選ぶことができる。

おすすめは自家製の発酵青菜を使った“グンドゥルック”。発酵ならではの奥行きのある旨みと独特の風味がクセになるおいしさだ。南インドのカレーよりも辛さは幾分マイルド。だが、スパイシーさはバツグン。テーブルに運ばれてきた時のピュアにして爽快な香りには、きっと食欲も全開するに違いない。