奥行きのある旨みと独特の風味がクセになる
うだるような暑さの日にはスパイシーなカレーが欲しくなるもの。そんな時に訪れたいのがここ「OLD NEPAL」。豪徳寺にオープンして1年、カレー通はもとより地元の人たちにも愛されているモダンネパールレストランだ。
「ヒマラヤ山脈の南、インドや中国に隣接するネパールは、30以上の民族がひしめく多民族国家。当然、料理も民族や地域によって変わってきますが、その中で、ネパールのどこでも見られる食事のスタイルが、『ダルバート』。国民食と言ってもいいですね」とはネパールをこよなく愛する料理人・本田遼さん。
聞けば、“ダール”は豆のスープ、“バート”は白飯のことで、日本で言うならさしずめ味噌汁と白飯といったところ。つまりはネパールの定食というわけだ。同店のランチでは、常時4種類が揃うカレーの中から、好みの2種を選ぶことができる。
おすすめは自家製の発酵青菜を使った“グンドゥルック”。発酵ならではの奥行きのある旨みと独特の風味がクセになるおいしさだ。南インドのカレーよりも辛さは幾分マイルド。だが、スパイシーさはバツグン。テーブルに運ばれてきた時のピュアにして爽快な香りには、きっと食欲も全開するに違いない。
OLD NEPAL オールド ネパール
●東京都世田谷区豪徳寺1-42-11 11:30~14:30(L.O.)、18:00〜 月・火曜休 19席(カウンター7席、テーブル12席)
●昼/ダルバート1400円~、チキン1400円、ベジプレート1400円など。2種盛り合わせもできる 夜/ディナーコースのみ 6600円(前菜、ダルバート、デザート)※前日まで要予約
●アクセス/小田急線豪徳寺駅・東急世田谷線山下駅より各徒歩2分。豪徳寺駅改札を出て右へ進み、花壇の先に続く山下商店街の中ほど