身近なクレジットカードも使い方には気をつけて!(イラスト提供:イラストAC)
年功序列、終身雇用制度はすっかり崩壊。老後の資金にも不安が募るこれから、ファイナンシャルプランナーで社会保険労務士の川部紀子さんは「お金の知識格差は命取りになりかねない」と主張します。これまで3万人以上の受講者に「お金」にまつわる知識を伝えてきた川部さんによれば、身近なクレジットカードもその使い方次第で、悲劇的な結末を招きかねないそうで――。

クレジットカードは自分の「信用」を示す存在である

近頃のキャッシュレス決済では、電子マネーやスマホ決済が目立ちますが、ホテルのデポジット(預り金)や海外での買い物、高額決済などの場面ではやはりクレジットカードが必要です。社会人にとってクレジットカードは自分の信用を示すことができる存在でもあります。

そもそも「Credit」の意味からして「信用、信頼」「信用貸し」という意味があります。クレジットカードの仕組みも、他者が「あなたを信頼して立て替えておきますね」といってくれているわけですから、使う側も責任重大です。

この責任を長年しっかり果たすことができると自分のクレジットヒストリー、つまり信用が積み上がっていきます。責任を果たすことができない人はブラックリスト入りとなり、車や住宅、教育などのローン、賃貸住宅の契約などでつまずいてしまう可能性があります。