睡眠不足は健康と美の大敵です。うまく寝つけない、眠りが浅い、充分な時間がとれない……。そんな悩みを抱える人に、眠りの質を高める方法を紹介します。前回の分析編で自分の睡眠の質が分かったら、さっそくこれから紹介する8つの快眠習慣をはじめてみましょう。解説は前回に引き続き、睡眠コンサルタントの友野なおさんです。
習慣1
起きたらすぐに15秒、太陽の光を浴びる
眠りを誘うメラトニンは体内時計と連動しています。天候にかかわらず、起床後すぐに空を15秒眺めると体内時計がリセット。メラトニンの分泌を抑えると同時に、セロトニンの分泌を促します。
「体内時計には、目覚めてから約14〜16時間後に再びメラトニンを分泌させる働きもあります。朝の光を浴びる習慣をつけることで、睡眠リズムが整います」(友野さん)
習慣2
朝はコップ1杯の水とタンパク質の補給を
睡眠中は汗や呼気で水分が蒸散するので、起きたら白湯か常温の水を1杯飲みましょう。胃腸も目覚め、全身が活動モードに。
またセロトニンやメラトニンの原料は、タンパク質を構成するアミノ酸の一種、トリプトファン。朝食に肉か魚、乳製品を添えましょう。
「トリプトファンが豊富で、セロトニン合成に必要なビタミンB6と糖質も含有するバナナもおすすめ」(友野さん)