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101歳の長寿を全うした生活評論家、吉沢久子さんが日々の生活のなかで見つけた「幸せに生きる方法」「暮らしのアイデア」「簡単に作れるおいしい料理」は今の時代を生きる上でもヒントがいっぱい。エッセイ集『100歳の100の知恵』（中央公論新社）から吉沢さんの極意を1つずつ紹介します。

＜100歳の100の知恵　４４＞

『香り豊かな新ショウガのごはん、新ごぼうの鶏ごはん』

「新ショウガのごはん」は、香りがなによりのごちそう。

初夏になり、新ショウガの季節が始まると、無性にショウガごはんが食べたくなります。

針ショウガを酢の物や煮物などの天盛りに使うときは、刻んだあと、色が変わらないように水にさらしますが、ショウガごはんのときはさらしません。だから、ごはんが炊けるタイミングに合わせて刻みます。

わずかの塩とお酒を加えて炊いたごはんに、針ショウガをさっと混ぜると、いい香りがパッと立ちます。それだけで、食欲がわきます。

新ごぼうが出回る季節にぜひ作りたいのが、「鶏ごはん」（写真はイメージ。写真提供：photo AC）

さらに初夏の一品として、新ごぼうが出回る季節にぜひ作りたいのが、「鶏ごはん」。

新ごぼうの細いささがきと鶏のひき肉を炒って、醤油とわずかなみりんで味つけをし、蒸らす前の炊き上がったばかりのごはんの上にのせます。

充分蒸れた頃あいを見計らって、ごはんと具を混ぜると、新ごぼうの高い香りがふわ～っと立ち上り、食欲をそそります。

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