お掃除の達人の家事えもんこと、松橋周太呂さん撮影:本社写真部
間もなくやってくる大掃除のシーズン。蓄積した住まいの汚れは、1年の終わりに一気に取り去っておきたいもの。そこでSNSなどで「簡単!」「すごい汚れ落ち」と話題の〈オキシ漬け〉を、お掃除の達人”家事えもん”こと、松橋周太呂さんに教えてもらった『婦人公論』2019年12月10日号の記事を今回再配信いたします(構成=島田ゆかり 撮影=本社写真部)

ズボラさんでも簡単にできる手軽さ

〈オキシ漬け〉とは、「オキシクリーン」という粉末の酸素系漂白剤の商品名が語源です。オキシクリーンを湯に溶かして作った溶液に、20分~6時間漬け置きし、あとは水で洗い流すだけ。ズボラさんでも簡単にできる手軽さが人気の秘密です。

漬ける時間は汚れに応じて。ただし6時間程度で効果がなくなります。

僕は10年くらい前から使っていますが、酸素系漂白剤の魅力は、何といってもコレ1つで済む、ということです。

台所用、お風呂用、トイレ用など洗剤はさまざまありますが、使い分けが面倒。家庭の汚れの多くは酸性の油や皮脂汚れで、弱アルカリ性の酸素系漂白剤の得意な汚れなのです。

なぜ簡単に汚れが落ちるかというと、酸素の泡が汚れを分解して浮かせるから。主成分は、漂白・消臭効果のある過炭酸ナトリウムと、汚れ分解効果のある炭酸ソーダ。これを40~60℃の湯に溶かすことで、活性酸素が発生し、その泡が汚れを浮き上がらせるのです。

塩素系漂白剤はツンとした臭いが気になるし、色柄物などには使えませんが、酸素系はOK。皮脂、油汚れ、タンパク質、血液、ぬめりなど、家中の汚れや衣類のシミにオールマイティーに使え、気持ちいいほどスッキリしますよ。