中本さんが育児を始めてから足立区へ引っ越すのを決めた理由とは?(写真:著者)
厚生労働省の人口動態統計によると、2020年の新生児のうち35歳以上の高齢出産に該当する母の割合は約29.2%に。1995年度の約9.5%から約3倍まで増えるなど、いわゆる「晩産化」が進んでいます。産経新聞社の中本裕己さんも56歳、奥さんは45歳で初めての赤ちゃんを迎え、SNSなどで話題に。その中本さん、育児を始めてから足立区へ引っ越すことを決めたそうで――。

どれをとっても申し分ない

文京区の根津から足立区の綾瀬に引っ越した。

足立区と言えば、かつては「ヤンキーの巣窟」「治安が心配」などのマイナスイメージもあったが、今は住宅関連会社のアンケートで、「住みたい街」の上位に北千住がランクインするくらいイメージが急上昇している。

そのトレンドに乗っかるわけではないが、何度も何度も駅周辺を自分の足で歩いてリサーチした。これは新聞記者の習性である。

都心へのほどよい通勤時間、子育て家庭の多さ、公園や駐輪場など公共施設の充実など、どれをとっても申し分ない、地下鉄千代田線綾瀬駅の近くにいい賃貸物件を見つけた。そこに引っ越して、現在、1年半が経過したが、まったくもって快適で、子どもは元気よく育っている。妻はどう思っているのだろうか。