この記事の目次
〈症状〉見えにくい状態がさまざまな不調に
〈原因〉先天性と後天性が。加齢も一つの原因
〈治療〉基本は手術。原因により方法に違いが 〈予防〉筋肉に負担をかけないことが大事

〈原因〉先天性と後天性が。加齢も一つの原因

眼瞼下垂は2 つに分けられます。一つは、生まれつきまぶたが上がらない「先天性」。もう一つは、大人になってからまぶたが垂れ下がる「後天性」です。

「後天性」の原因としては、「加齢に伴う皮膚のたるみ」と「まぶたを上げる筋肉の変化」があります。前者は皮膚の垂れ下がりが視野を狭める皮膚弛緩性眼瞼下垂。加齢が原因なので60、70代がもっとも多い。後者の原因は眼瞼挙筋周辺のトラブルによる腱膜性眼瞼下垂です。上まぶたは、眼瞼挙筋の収縮によって開閉しています。

その眼瞼挙筋が上まぶたと結びつく部分が「挙筋腱膜」という膜状の腱。加齢などで腱膜と上まぶたとの接合部分がはずれたり、伸びてしまったりすると、眼瞼挙筋が収縮してもまぶたを上げる力が働かず眼瞼下垂になるのです。

 

図:眼瞼下垂の原因