認知症を公表し、仕事を続ける芦屋小雁さんと、妻の勇家寛子さん(撮影=福森クニヒロ)
2023年2月21日の『徹子の部屋』に芦屋小雁さん、勇家寛子さん夫妻が登場。6年前に小雁さんが認知症を発症した当初の様子やその時の妻の気持ちを語ります。それに合わせ、認知症を公表する経緯や、今の仕事について語った『婦人公論』2022年12月号の記事を再配信します。

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名脇役としてテレビや舞台で活躍してきた芦屋小雁さん。2018年、血管性認知症とアルツハイマー型認知症の合併型を患っていることを公表した。現在は、30歳下の妻・勇家寛子さんのサポートを受けながら仕事を続けている。記憶が曖昧になっても、舞台への思いは強い。(構成=野田敦子 撮影=福森クニヒロ)

佐々木蔵之介さんも驚きの瞬発力

寛子 昨夜、小雁さんが出演したドラマ『ミヤコが京都にやって来た!』を一緒に見ましたね。

小雁 覚えてへん。

寛子 「これ、わしか? わし、こんなんやったっけ?」って言いながら見てましたやん。

小雁 あはははは。

寛子 小雁さんが主演の佐々木蔵之介さんに駆け寄るシーンがあるんですけど、瞬発力があってすばらしかった。蔵之介さんもびっくりされて、「ええアクションですねえ!」って言うてくれはったんですよ。

小雁 ええ天気やねえ!

寛子 ほんまに、ええ天気!暑うないですか?

小雁 大丈夫、大丈夫。

寛子 今回のドラマに出演が決まったきっかけは、18年公開の映画『噓八百』でした。その時ご一緒した蔵之介さんが、小雁さんの演技を見て、「大御所やのに、芝居のテンポや間合いが若い。僕も小雁さんみたいになりたい」とおっしゃって、今回呼んでくださったんです。

小雁 (カメラに向かってとびきりの笑顔を作る)

寛子 小雁さん、カメラに撮られるの好きなんです。(笑)

小雁 (見つかった! というようにおどけた表情で)あははは。