ファッションは人とのコミュニケーションツール
コロナ禍では、芸能界も大混乱でした。このまま仕事が飛び、自粛期間が続けば、長い期間、人様の前に出ることはないのかもしれないということも考えられました。しかし、私は「じゃあ、その期間で自分自身を改造しよう」とポジティブに決心!
この間に見た目の印象を変えてみよう、次に人様の前に現れた瞬間に、「お! 鶴太郎、変わったな!」と驚かせてやろうと思ったのです。そのために自粛の日々を生かすと決めました。
そして2年後。髭を生やして以前よりもシェイプされた顔、白い髪のロン毛スタイル。この変身に、驚いてくれた方がたくさんいました。
新しい顔と髪型には大満足だったものの、容貌が変わりすぎて、これまでのファッションが全部似合わなくなってしまいました。
元々ファッションは芸人の仕事が多かった20代の頃から大好きでしたし、実はヨガを始めてだいぶ痩せてからはスタイリストをつけず、「俺、自分でやるよ」と宣言してコーディネートしていたこともあって、新たなスタイルを考えるのは全然苦ではありませんでした。
それまでは痩せた身体を生かして、女性ものの服を着たり、ベレー帽を合わせたりと、ユニセックスのような服を好んで着ていました。
しかし、髭面にそれをやってしまうと“おネエ感”が出てしまう。それで、方向性をダンディズムというか渋い感じへと変えたのです。
新しい服を着るのはもちろんのこと、それが似合っていればなおさら、自然にテンションが上がりますよね。「今日はこれが最高の組み合わせ」と思えたら、自信も湧いてくるし、幸福感に包まれる。
また、ファッションは人とのコミュニケーションのきっかけにもなりますよね。毎日会っている仕事仲間でも、新しい服や新しいコーディネートだと、「おっ、その服初めてですね」「似合いますね」と反応してくれる。
特に女性はファッションにリアクションがありますので、感想が参考になります。