中医学的 小寒の暮らしかた

・心と身体の状態

1年のスタートとなる節気ですので、心新たに、晴れやかな気持ちで新年を迎えていることでしょう。小寒から立春(2月4日頃)までの約1か月間は、1年でもっとも寒さが厳しい時期。

『二十四節気の暦使い暮らし - かんぽう歳時記』(著:櫻井大典・土居香桜里/ワニブックス)

いわゆる「寒の入り」とされ、めでたい松の内ではありますが、昼は短く、太陽の光から得られる「陽気」は不足しがち。

加えて、寒さからますます五臓(注)の腎に負担がかかります。周囲の新年の活気とは裏腹に、寝つけない、頑張れない、という悩みを抱く人もいるかもしれません。

一方で腎が元気な人にとっては、どんどん栄養を蓄え、さらに元気にさせていける時期。体力の回復を図れる季節です。

(注)中医学の考えで、「五行論」に基づく「肝、心、脾、肺、腎」の5つを「五臓」といいます。いわゆる「五臓六腑」の五臓にあたります。

・起こりやすい不調

年末年始に美味しいものを食べすぎて、胃腸が疲れがちなこの時期には、食欲不振・下痢・軟便・吐き気などの胃腸のトラブルがよく見られます。

なかには、空腹感を感じない・味がしない・食べるとすぐ眠くなるといった症状も散見されますが、いずれも、胃腸が弱っている証拠です。

また、大気中の「陽気」が足りなくなるため、とにかく疲れる・寝ても疲れが取れない・口数が少なくなる・気分が落ち込みやすいといったメンタル面での不調も出やすい頃です。胃腸の弱りが、そんな精神的不調に追い打ちをかけることもあります。