生き延びるための道 その1
あらためて、豊臣家が生き延びるための道について考えると、秀頼は「(1)天下人、秀吉の正統である」に該当します。だから徳川としては、地上から姿を消してほしい存在ではある。
となれば、秀頼が家康の情実に訴え、織田秀信のように生き残るためには、先ずは(1)の要素を薄めること、つまり徹底的な臣従をする。臣従のパフォーマンスをみなの眼前でくり返す。それが何より必要です。
豊臣家がその線で行く、つまり何が何でも生き残るという路線を選択するならば、「(2)当時の第一の先進地帯、大坂を本拠とする」と「(3)難攻不落の大坂城を居城とする」はかなりまずい。
自ら大坂城を出て、江戸の監視が行き届く関東の川越とか、忍とか、関宿あたりに移る。そうだ、伝統の町、鎌倉がいいかもしれません。