大切な時間はレコードと共に

最近は在団中のように毎日激しく身体を動かすわけではないものの、身体をちょっと整えたいな、というときのためにピラティスを始めました。

在団中もピラティスにはたまに行っていたのですが、休日は整体で身体をメンテナンスしたい! という気持ちのほうが強かったです。今は自分の身体に向き合ってメンテナンスしていくというか、そういう時間と気持ちの余裕が持てるようになったのは変化かなと思います。

あとは、レコードを聴くこと。もともと両親がレコードをよく聴いていて、実家にもたくさんあったので、最近、レコードプレーヤーをプレゼントでいただいてからよく聴くようになりました。

レコードは実家から持ってくるのですが、父が好きなのはモダンジャズ、母はモータウンミュージック。朝聴くならこれかなとか、雨の日だったらあえてアップテンポなものを聴こうとか、レコードを選んでいる時間も楽しい。クリーナーでレコードを綺麗にしている時間が、今のお気に入りです。

先ほど、「今年の春の顔」の話をしたのですが、今年の秋冬は、どうやらまた厳しい顔になってしまいそうです。

来年1月に主演する舞台『イザボー』の話なのですが(笑)、私が演じるイザボー・ド・バヴィエールは、フランス王シャルル6世の妃で、悪女と言われた女性。ポスタービジュアルもかなり怖そうですが、当時としては信念をもっていて芯のある、強さを持っている女性だとも思うので、そういう人物を演じられるのは楽しみですね。

「時間と気持ちの余裕が持てるようになったのは変化かなって思います」

もうひとつ注目していただきたいのは、本作が日本発のオリジナルミュージカルということ。海外ミュージカルではなく、日本でオリジナルのミュージカルを作る・生み出すっていうのは、ものすごく大変なことなんですね。だからまず、そういうプロジェクトに参加できるということが嬉しいです。

そして一から自分たちで作っていく作品なら、その分、自由にできる部分も多いはず。目標は大きく掲げたほうが頑張れるので、今から目標を高く作っておいて、皆で作品を生み出すエネルギーの輪にどっぷり浸りたいと思います。

あらすじなどまだ細かいところまでは決まっていないのですが、作・演出の末満健一さんの手でイザボーがどんな女性像になるのか。またどんなふうに彼女がのし上がっていくのかなど、ぜひ楽しみにしていてください。