誕生日をお祝いする中村メイコさん。ご主人の神津善行さんと(写真提供:中村メイコさん)
女優の中村メイコ(なかむら・めいこ、本名神津五月=こうづ・さつき)さんが2023年12月31日に肺塞栓症(はいそくせんしょう)で死去したことが、2024年1月7日に発表されました。89歳。そこで1月9日の『徹子の部屋』では追悼・中村メイコさんが放送となります。心よりご冥福をお祈りするとともに、メイコさんが黒柳徹子さんとの関係について語った記事を再配信します。

***********2歳でデビューし、幼い時から仕事づくめだった中村メイコさん。学校にもほとんど行かなかったメイコさんにとって、同級生やたくさんの友達に囲まれるよりも、一人で過ごしたいという気持ちが強いそうです。芸能界で友達と言える存在も美空ひばりさんや黒柳徹子さんなど、かなり限られているようで――。

同窓会って楽しいですか?

歳をとると寂しくなって、昔の友たちが懐かしく思われてくるものらしい。

私は学校にほとんど通っていないので、級友がいない。だから同窓会というものに出たことがない。それがどういうものなのかもよく分からないのだが、同窓会って楽しいですか?

久しぶりに懐かしい友達の顔を見るのはうれしいかもしれないが、70歳を過ぎれば大抵の人は引退していて、話題といえば病気や健康の話ばかり。そうでなければかつて働いていた頃の自慢話とか、亭主の愚痴くらいしか話すことはない。

始めのうちこそ再会の感動はあるものの、会が進むにつれ期待は幻滅に変わっていくことも多いのではないだろうか。

とくに昔から仲が良かった相手には、当時と同じ気持ちを期待してしまうものだ。しかし、卒業から50年以上も経っているのに、未だにその時と同じように自分に好意を持ってくれているなんて、ありえない。

ただ寂しさを旧友に会うことで紛らわしたいと思っているのであれば、余計寂しくなるだけのような気がする。