写真の定食は3品チョイスで2400円。アジフライとロースかつに旬の牡蠣フライ(プラス500円)を選択。左奥は選べる定食に付く「極みのささみフライ」。140℃の低温で揚げるささみは驚きのやわらかさ。肉はラードと白絞油のブレンド、魚介は太白胡麻油と油を変えている

極上のフライを少しずつ いろいろ味わえる

揚げたてのフライは庶民のご馳走。肉はもとより、旬の魚介や野菜のフライも、プロの手にかかれば天ぷらにも負けない美味しさがある。その事実を舌で実感させてくれるのが2023年秋、高田馬場にオープンしたフライ専門店、その名も「Fry家」だ。

夜は10種あまりのフライが続くコースがメインだが、ランチなら定食スタイルで気軽に楽しめる。

一番人気は、好みのフライをチョイスできる「選べるミックスフライ定食」。おなじみのロースやヒレかつを始め、アジやアナゴ、小柱などの魚介から野菜類まで全11品が揃うなか、好きな食材を組み合わせられるのも気が利いている。

余熱で火が入る程度の揚げ加減が絶妙なロースかつ、鮮度のよさを感じさせるふっくら揚がったアジフライといずれも納得の美味しさだが、一押しは牡蠣。黄金色に揚がったサクサクの衣に齧りつけば、口中に溢れる芳醇な海のジュースに陶然となる。鼻に抜ける豊かな磯の香りは、素材の風味を逃さぬフライなればこそ。大ぶりの牡蠣は岩手産。生でも食べられる鮮度のよさも美味のポイントだ。

「メンチかつカレー御膳」1500円。さらに千切りレタスのサラダが付く。カレーの辛さは控えめ。どこか学食のカレーを思わせる懐かしい味だ。メンチかつは隠し味的にマッシュしたじゃがいもを入れたオリジナル。ちなみに「選べるミックスフライ定食」は一品追加するごとにプラス500円。このほか、「ロースかつ定食」2400円など、ランチメニューは豊富に揃う