『源氏物語(上)―マンガ日本の古典』より
大石静さんが脚本を手掛け、紫式部(演:吉高由里子さん)の生涯を描くNHK大河ドラマ『光る君へ』(総合、日曜午後8時ほか)。紫式部といえば『源氏物語』の作者としてあまりにも有名です。空蝉、六条御息所、夕顔、藤壺、末摘花、朧月夜、若紫――。たぐいまれなる美貌と才能で人々を魅了し、数多くの女性と逢瀬を重ねる光源氏。その光源氏の物語を漫画家・長谷川法世さんは『源氏物語―マンガ日本の古典』にて描きました。今回はそこから「桐壺」をご紹介。吹抜屋台、逆遠近などの伝統描法を大胆に取り入れた平成版源氏物語絵巻をここに!

桐壺の物語

【1】

身分が低くも、帝の寵愛を一身に受ける「桐壺更衣」という妃がいた