料理を億劫に感じるときでも栄養バランスのよい食事を摂れる、とっておきの方法とは? 電子レンジを活用した発酵パンなど、さまざまな時短レシピのみならず、「バナナ黒酢」や「たまねぎ氷」も人気を呼び、料理界で活躍し続ける村上祥子さん。65歳で手に入れたキッチンは小ぶりで、負担なく日々の食事作りをするのに適しているとか。(構成=内山靖子 イラスト=小林マキ)
冷凍パックやお惣菜を活用しよう
5年前、夫を亡くしました。現役時代の夫は会社員として多忙な日々を過ごしていましたが、退職後は、東京のスタジオと福岡の料理教室を行き来して働く私を、いつも快くサポート。仕事の事務や経理などを全面的に引き受けてくれていました。
亡くなってしばらくは、心の整理がつかず、さすがにつらかったものです。でも、いつまでもメソメソしているわけにはいきません。「これからは1人で生きていくのだ」と覚悟を決めました。
私は料理研究家です。3食きちんと食べて、シャンと元気に歩いているところを皆さんにお見せするのが、自分の務めですから。翌年、東京のスタジオをクローズ。福岡の教室一本に絞りました。
1人生活をはじめて気づいたのが、1人分の料理を栄養バランスよく作ることの難しさでした。それに、どうしても食材が余ってしまいます。その残った食材を、肉や魚などのたんぱく質食材50グラム、野菜100グラムに組み合わせ、フリージングバッグで冷凍保存。1食分のミールキットにして、切り抜けることにしたのです。
記事の後半で食材の組み合わせ例やルールを紹介しますが、パックの中身はなんでもいいのです。豆腐やアサリ、サバ缶の残り、コンビニで買った卵焼きでもかまいません。お味噌汁にしたければ、耐熱容器に中身をあけ、水と液みそを注いで電子レンジにかけるだけ。私は、インスタント焼きそばの上に、電子レンジでチンした冷凍パックの中身を具として乗せたりもしています。
自家製ミールキット
◆1人分冷凍パックを常備しよう!
《1人分冷凍パックとは》
★1回の食事に必要なたんぱく質食材(肉、魚、大豆製品など)50gと野菜(何種類でも)100gを食べやすく切って、Sサイズのフリージングバッグに入れて冷凍したもの
★主食にもおかずにも汁物にも、味付け・調理次第で自在に変身!
★1ヵ月、保存がききます
《使い方》
冷凍食材を耐熱容器に出したら(たんぱく質食材を野菜の下にすると、熱が通りやすい)、調味料などを入れ、吹きこぼれないようふんわりとラップをかけて電子レンジ(600W)でチンするだけ!
マグカップ型の耐熱容器なら、電子レンジから取り出しやすい!
◆1人分冷凍パックを常備しよう!
《1人分冷凍パックとは》
★1回の食事に必要なたんぱく質食材(肉、魚、大豆製品など)50gと野菜(何種類でも)100gを食べやすく切って、Sサイズのフリージングバッグに入れて冷凍したもの
★主食にもおかずにも汁物にも、味付け・調理次第で自在に変身!
★1ヵ月、保存がききます
《使い方》
冷凍食材を耐熱容器に出したら(たんぱく質食材を野菜の下にすると、熱が通りやすい)、調味料などを入れ、吹きこぼれないようふんわりとラップをかけて電子レンジ(600W)でチンするだけ!
マグカップ型の耐熱容器なら、電子レンジから取り出しやすい!