ひとりの自由を楽しむ
和田 日にち薬という言葉があるように、時間が経つと孤独感や喪失感は薄れ、ひとりに慣れていきます。
孤独というのは不思議なもので、家族と一緒に暮らしていても、孤独を感じないとはかぎりません。
家族のなかで疎外感を覚え、孤独を深めている人もいます。
人づきあいが多い人でも、嫌いな人間と無理につきあうことほど、むなしいこともないでしょう。
高齢になったらそうした人づきあいのしがらみから解放され、ひとりの自由を楽しむのもいいものです。
※本稿は、『うまく老いる 楽しげに90歳の壁を乗り越えるコツ』(講談社)の一部を再編集したものです。
老いを怖い、つらいとすごすより、高齢期を自分らしく自由に生きるチャンス到来と頭を切り替えたいものです。
60代、70代、80代と、樋口先生の赤裸々で痛快な老いの実況中継に、6000人以上の高齢者を診てきた和田先生が、心と体の両面から「幸せになる」秘訣を解説。
出典=『うまく老いる 楽しげに90歳の壁を乗り越えるコツ』(著:樋口恵子・和田秀樹/講談社)
樋口恵子
評論家・東京家政大学名誉教授
1932年東京生まれ。東京大学文学部卒業。 NPO法人「高齢社会をよくする女性の会」理事長。女性地位向上運動などのリーダーとして活躍、 介護保険制度創設に尽力。『老いの福袋』『老いの玉手箱』など著書多数。 2024年1月10日に最新刊『老いの上機嫌』を上梓。小誌にて「老いの実況中継」を連載中
和田秀樹
精神科医
1960年大阪府生まれ。東京大学医学部卒。東京大学医学部附属病院精神神経科助手、米国カール・メニンガー精神医学学校国際フェローを経て、現在、和田秀樹こころと体のクリニック院長。立命館大学生命科学部特任教授。高齢者専門の精神科医として、35年以上にわたって、高齢者医療の現場に携わっている。主な著書に『年代別 医学的に正しい生き方』(講談社)、『六十代と七十代 心と体の整え方』(バジリコ)、『70歳が老化の分かれ道』(詩想社)、『80歳の壁』『70歳の正解』『コレステロールは下げるな』『「せん妄」を知らない医者たち』(いずれも幻冬舎新書)、『心が老いない生き方 - 年齢呪縛をふりほどけ! -』(ワニブックスPLUS新書)など著書多数。