(写真提供:Photo AC)
厚生労働省が公表している「令和4年簡易生命表」によると日本の平均寿命は、男性が約81歳、女性は約87歳だそう。それもあって91歳で評論家として活躍している樋口恵子さんは、「これからはおばあさんだらけの時代になる!」と宣言中。その樋口さん「介護保険を利用した際に、情報収集の必要性にあらためて気づかされた」そうで――。

要介護認定を受けて

私、このたび要介護認定を受けました。

結果は「要支援1」。寝起きするベッドの周辺2カ所と玄関の出入り口、わが家の要所というべき通路に「手すり」が設置されました(2023年7月設置)。このところ、「ぶらぶら病い」という日々を過ごしておりますが、おかげさまでようやく「気力回復」という気分になりました。

だらしなくて申し訳ありませんが、これが「91歳」女性の老いの「現実」の一面です。

気力回復と同調するように、私の活動能力とこれまでの住宅のあり様が、私の身に合わなくなっていたことを感じました。あるときは同衾(どうきん)している猫に遠慮するあまり、私が猫のかわりに床に落っこちたり。

今回はベッドサイド、玄関、門扉からのアクセスなどに安定した手すりをつけること。とくに玄関、ベッド回りなど、体位を支える支柱と手すりを、合計(戸外を含めて)5本設置しました。