親が子どもの人生の進路を決めることはできない

学者になることだけが人生でないと親が考えるのは正しい。

両親のやりとり、父親と校長のやりとりを湯川は自伝の中で詳しく語っているが、この子どもをどうやって学校にやらせるか相談する親とカウンセラーのやりとりのようだと思ってしまった。

『悩める時の百冊百話-人生を救うあのセリフ、この思索』(著:岸見一郎/中央公論新社)

湯川自身はこのような話し合いがあったことを後になって教えられたのだろう。私も父が哲学を学ぶことに反対していたと母から知らされたことがある。

親が子どもの人生の進路を決めることはできない。