友人に恵まれ人間不信を克服
えこひいき、と言われるかもしれないが、それがあったから私は高校を卒業できたのだと思う。中学のいじめで人間不信になり、人の笑い声が全部自分への嘲笑に聞こえ、人前に出ることさえできなかった。そんな自分が何十人もいる教室で朝から夕方までみんなと同じ空間にいられたのは、奇跡としかいいようがないのだ。
その後進学した大学では、友人に恵まれ、人間不信を克服することができた。中学の時に取りつかれていた社会の中で生きていくことへの恐怖からも解放された。自分の学びたいことを思い切り学べる学生生活は刺激に満ちていて、得難い経験ができた。
それもこれも、内申点を理由に高校受験で落とされていたら、大学にも行けなかっただろうし、ずっと引きこもって人と関わることを諦めていたかもしれない。
不登校の生徒は今後も増え続けるだろう。内申点がないと受験で大きく不利になる現状は、再考の余地があるのではないか。