アートの道を見つけ、『徹子の部屋』出演へ
リトさんは、誰もが親しみやすい生き物を登場させたり、作品のタイトルを簡潔にしたり、極力シンプルにすることを心がけた。
「そこで生まれたのが『葉っぱのアクアリウム』という作品です。《いいね》やフォロー数増などの爆発的な反応が嬉しくて、《葉っぱ切り絵》で生きていくことを決めました」
活動を始めて2年。作品を見て喜んでくれる人がいるから、次も頑張ろうと思える。作品をSNSに公開するときは毎回不安だが、励ましのコメントや、個展に来てくれた人の「可愛い」「すごい」という言葉を聞いて初めて、夜ゆっくり眠れるのだそうだ。
「僕の過集中は、切り絵では《武器》になりますが、普通の仕事に活かすのは難しい。大事なのは自分を知り、これならできるという何かを見つけることなのだと思います」
自分の居場所を見つけることができたリトさん。最後に、現在の活躍をご家族はどう見ているのかうかがうと――。
「親が一番喜んだのは、『徹子の部屋』に出演したことです。特に母は徹子さんの大ファンでしたので、『本当にすごい!』と大騒ぎでした。ちょっとは親孝行ができたのかな(笑)」
一枚の葉っぱを舞台に、リトさんがつくりあげる小さな世界。どんな素敵な物語が生まれるのか、これからの展開が楽しみだ。