新・心とからだの養生学(イラスト:小林マキ)
イラスト:小林マキ

手軽にできる健康法として定番のウォーキング。ところが、がんばって歩いているのにいまひとつ効き目を実感できないという声も多く聞かれます。そこで、筋力アップやダイエット効果を高める歩き方のポイントを紹介します(イラスト/小林マキ 取材・文・構成/葛西由恵《インパクト》 デザイン/米山和子《プッシュ》)

運動を特別なことと捉えないで

キツいウォーキングを続けられるかしら? と思うかもしれませんが、中野先生は継続のコツとして、「高すぎる目標を設定しないこと」とアドバイスします。

「欠かさず5キロ歩こうとか、現実的にできそうもない目標を掲げないこと。できないとがっかりして、そこでやる気が萎えてしまいかねません」

運動を特別なことと捉えるのもやめましょう、と言います。

「『さあ、やるぞ!』と気合を入れてスタートすると、モチベーションが維持できなくなるもの。運動も“歯磨き”といっしょで、やらなければならない生活習慣のひとつと考えて。虫歯や歯周病の予防のために、当たり前に歯磨きをするように、運動も将来の寝たきりを予防するために、当たり前にやらなくてはいけないことなのです」

ウォーキングを上手に習慣化するため、週単位で自分が取り組みやすい時間帯を考えて、スケジュールに組み込んでみてください。