(写真提供:Photo AC)
訪れた温泉は約500湯、女ひとりで温泉を巡りまくっているという永井千晴さん。旅行情報誌編集部で働いた経験を活かし、現在は「温泉オタク会社員」としてブログなどで温泉情報を発信しています。その「温泉オタク会社員」こと永井さんが温泉の楽しみ方を紹介する当連載。今回のテーマは「ビジホ×温泉銭湯という選択肢」です。

ビジホ×温泉銭湯という選択肢

少し前に旅行エッセイの寄稿をした際、編集部の方から「温泉旅館ってハードルが高い感じがするんですよね」といわれたことがあります。

詳しく聞くと、あまり何度も行ったことがないから、ルールや振る舞い方がわからない、とのこと。ビジネスホテルのほうがよっぽど気楽です、と仰っていました。

ビジネスホテルが気楽な気持ち、痛いほどわかります。私も旅館の独特な距離感、ちょっとウッてなりますから。

何年か前に、別府でビジネスホテルに泊まり、レンタカーで湯めぐりをしたときは、ものすごく快適でした。

別府の街は夜が長いので、「何時までにチェックインしなきゃいけない」とか「何時には戻らないと玄関が閉まってしまう」とか、細々と気にせず過ごしたいんですよね。

別府は温泉街でもあるし、地方都市でもあります。そういうところへ行くときは、旅館以外の選択肢も持てるよなあ、と思っています。