お金をどこに置きますか?

また、資産がまったくないなら考えることもないのですが、いくらかでもお金を持っているのなら、「そのお金をどこに置くのですか?」という問題があります。

皆さんは、どこに置いているのでしょうか? 日本人では、一番多いのが「銀行」でしょう。

『50歳から成功する長期投資 65歳でプラス3000万円』(著:澤上龍/幻冬舎)

2021年12月末時点、日本人全体で、実に約1037兆6000億円もの資産が「預貯金」として銀行に預けられているというデータがあります。

銀行は、成熟した社会においては、決済機能を果たす機関としては有効です。

けれど、近年の預金利率を見ればわかるように、資産を増やす期待はまったくできません。

しかも今、世界はインフレの経済ですから、同じ金額のお金でも実質購買力はどんどん下がっています。

100万円預けたとして、5年後その100万円で以前と同じ商品は買えないのです。
つまり銀行に預けておくということは、資産を実質的に減らし、毀損(きそん)していく行為なのです。