「完璧」だと思われることを嫌がる

多くの人は「失敗談」もあれば「ネガティブ話」も持っている。

しかし、このときの問い「あなたにはこんなことありませんよね?」のニュアンスには「あなたのような完璧な人には、こんな経験ありませんよね?」の意が含まれている。

『「この人なら!」と秒で信頼される声と話し方』(著:下間都代子/日本実業出版社)

ほとんどの人が、「完璧」だと思われることを嫌がる。完璧だと思われてしまうと、失敗したときに損だからだ。

だから慌てて否定してくるはず。

「そんなことありません。私もしょっちゅううっかりしています」
「そんなことありません。私もダメなこと、たくさんありました」

このように返してきてくれたらこちらのペース。「相槌」のテクニック、「ええっ? 本当ですか!」をやや大袈裟に言おう。

このリアクションによって、相手は「自分の返答があなたの感情を揺らした」と思う。