自分の自己開示をきっかけに

そして、相手は、

「本当ですよ!」

(写真提供:Photo AC)

と意気揚々と答える。

そこですかさず、あなたは、

「どんなことがあるのですか?」

と質問を投げ、相手が話し始めたら、「それでそれで?」

と煽り、盛り上げていく「合いの手」の相槌を入れる。

この「それで」という言葉は、もっと先が聞きたい、という「興味」を表す言葉であり、相手は「自分の話に食いついてもらっている」と感じ、承認欲求が満たされる。

さらに、

「そうなんですね! それでどうしたんですか?」

こんなふうに前のめりに聞かれると、「たいしたことないんですが」と言いつつも続きを話したくなる。相手の感情を揺らしたはずが、いつの間にか自分の感情も揺らされている。

このように、自分の自己開示をきっかけに、相手の自己開示にも繋がった。