自らの感情に左右されることに耐えられない
近頃の子どもたちは、親の過度な愛情と期待のせいで感情過多な状態に陥っている。事もあろうに、子どもの感情を代わりに処理してしまう親もいるほどだ。
例えば、ある親は子どもが腹を立てて興奮すると、その感情を子ども自身が処理するまで待てず、代わりに立ち上がって戦おうとする。
すると子どもは腹が立っても、その感情の処理方法を学べない。
そんなことがくり返されれば、子どもは自分の感情を正しく理解することができず、戸惑って感情が湧くこと自体を恐れるようになる。
また、小さい頃から過度にコントロールされて生きてきた人たちは、コントロールを受けることに対して極度の抵抗感と怒りを覚える。
彼らは自らの感情に左右されることに耐えられない。
だから、どんな感情も押さえこもうとして、自分は双極性障害ではないかと疑い不安を抱くのだ。