できることを奪われない環境づくり
「仲のいい、家族の同居、要注意」
うまいこと五、七、五でまとまっていますが、これはスタッフのなかでも共通認識としてあり、松崎さんのようなケースは少なくありません。
まだ肉体が衰えていない若い人たちから見ると、時間がかかって危なっかしく、つらそうでもあり、ついつい手を貸したくなる気持ちもよくわかります。
本人も、「家族にやってもらったほうがラク」と思うかもしれません。
しかし、できているのであれば、自分の力でこなしたほうが、確実に老化の予防・改善につながります。
今はラクでも、体を動かす機会を減らしてしまうと、後々老化が進んだときに、もっとつらい現実に向き合わなければならない可能性が高くなるのです。
できることを奪われない環境づくり。
これが、高齢者にとって、肉体的・精神的な老化を予防・改善するためのリハビリとともに、とても大切なことです。