2022年秋ごろ。塁に出た長男・翔大くん。腕も太もももたくましい(写真提供◎大神さん 以下すべて)
今2023年に配信したヒット記事のなかから、あらためて読み直したい「編集部セレクション」をお届けします。(初公開日:2023年6月29日)

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2021年4月、ライザップでダイエットを成功させ、CMなどに出演した元日本テレビアナウンサーでタレントの大神いずみさん。プライベートでは元読売巨人軍の元木大介さんの妻であり、2人の球児の母でもある。球児の母として伴走する大神さんが、この2年を振り返る。

前回「眠気には何が有効か?野球少年を車で送迎中、眠気撃退に〈天城越え〉を熱唱。「いずみワンマンショー」を毎度繰り広げている」はこちら

入学と同時に単身大阪で1人暮らし

今年高3になった長男は、高校入学と同時に単身大阪で1人暮らしを始め、野球部で活動しながら高校生活を過ごしてきた。早いもので丸2年以上親元から離れて1人で暮らしてきたことになる。最初は心配でも今ではすっかり1人の生活に慣れて、一通りの暮らし方はそつなく難なくこなせるようになったんでしょうねぇ〜、て、
んなわけはない。

今年のはじめ頃、従兄(左)とのツーショット。かなり丸い状態

なんとかかんとか、どうにかこうにか、学校の勉強、野球、日々の生活の3つと日々格闘だったのだと思う。その暮らしぶりはラッタッター、ラッタッターと心地よい三拍子を刻んでいたというより、ラッ!タッタータ、タータ、ターター、みたいなかなりの変拍子。遠巻きに見守っていた私たち親でさえ具合が悪くなりそうな、しんどい2年余りだった。

そして、長男・翔大にもそんな高校生活を振り返って一区切りをつける時が、いよいよ近づいてきた。

今でも私の顔を見るなり、「…おかんが緑のゴハンとか書くから、みんなにいまだにヤイヤイ言われるんだぞ」ぶ然とした口調。
懐かしいではないか。入学して初めてちゃんと下宿部屋に入った時の、ベッドが少しも見えず一面雲に覆われたような、コンビニ袋の山。私の肩幅くらいの流し台でお弁当箱を洗い、足元でご飯を炊いていた激狭の1人部屋。

寝て、起きて、学校、野球、洗濯、おやすみ!

そんな毎日を想定して、日当たりも悪くテレビもない部屋で1年間暮らしていた息子。