若い頃と比べると疲れやすくなった…(写真提供:Photo AC)

厚生労働省によると、柔整師が手がける施術所(整骨院)は2018年末時点で約5万になり、10年間で約1.4倍に増えたそう。現代社会で、それだけ体の悩みを抱える人が多いことの表れと思われますが、「疲れにくい体づくり」の専門家でパーソナルトレーナー・坂村純子さんによれば「従来の筋トレやストレッチは逆効果になることも。それより体の構造を正しく知って力みを取ることが大事」だそう。坂村さんの新刊『オトナ女子の「やっかいな疲れ」がとれる大全』より実践的な対策を紹介します。

疲れやすくなっているのは年齢だけのせいではなかった

若い頃と比べると疲れやすくなった。

もしくは、寝ても疲れがとれない。

こう感じていたとしても、「年齢を重ねれば仕方がないこと」と、あきらめてはいませんか?

でもそれは、本当に年齢のせいなのでしょうか。
そもそも「疲れる」とはどういうことなのでしょうか?

「疲れ」には肉体疲労や精神疲労、神経疲労があります。

肉体的疲労は年齢を重ねることで起こりやすくなります。
それはどうしても筋肉量が減少してくるからです。

筋肉量が減ってくると、それに伴って筋力も低下する。

そのうえで、歩いたり動いたりで体のバランスを保つだけでも、多くのエネルギーが必要になるため疲れやすくなるのです。