不調を治したいのに逆効果な鍛え方

ではそうやって頑張ることは悪いのか......。

もちろん、筋肉を肥大させて、ボディビルダーのような体になることを目的としている場合は、何の問題もありません。

そうではなく、ただ健康になりたい、不調を改善したい、体力をつけたいことが目的の方が、いきなり表面の筋肉(アウターマッスル)を頑張って鍛えたり、固まっている筋肉を無理に伸ばしたりすると、体の緊張をさらに高めてしまって呼吸まで浅くなってしまいます。

つまりさらに体に力が入りやすくなるので、逆効果になるのです。

この不調、どうすれば治るのか(写真提供:Photo AC)

解剖学的にも、アウターマッスルを鍛えて体の外側をガチガチにしてしまうと、インナーマッスルが動かなくなり、体幹(骨格や内臓部分も含めた胴体部分)が働きにくくなります。

ただでさえ、便利な世の中になった生活環境の影響で、現代人は筋トレをしなくても日常的に力みがちなため、インナーマッスルが使えていない人は多いのです。

だとしたら、そんな現代人に必要なのはフィットネスクラブで行うような筋トレではなく、まずは体の力みをとり、 深い呼吸ができるようになる体になることが最優先。

何のためにトレーニングするのか、今一度見直してみることも大切ですね。

逆効果になってしまう鍛え方<『オトナ女子の「やっかいな疲れ」がとれる大全』より>

※本稿は『オトナ女子の「やっかいな疲れ」がとれる大全』(大和出版)の一部を再編集したものです。


オトナ女子の「やっかいな疲れ」がとれる大全』(坂村純子/大和出版)

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