ふんどしを取られても…
さて、そこで平安時代の人々にとって恥ずかしいこと、です。
いろいろあるのでしょうけれど、先ずは私たちには、どうにもよく理解できないことを挙げておきましょう。それは「人前で冠・烏帽子をとる」ことです。
インターネットの『e国宝』というページに画像があるのでぜひ見てほしいのですが、東京国立博物館が所蔵する『東北院職人歌合絵巻』(成立は14世紀、重要文化財)に「ばくち打ち」の姿が描かれている。
彼はどうやら大負けし、身ぐるみ剥がされたらしい。ふんどしまで取られてしまい、大事な玉は丸出し。
それなのに、烏帽子だけはかぶっているのです。