「正義」でも「報道」でもない

私のことも、どうして父親がいないのかとか、氏素性を論(あげつら)い、「書くぞ!」と脅かされたり、「書かれたくないならカネで解決してやる」と、金銭の要求をされたりしたようです。

母やマネージャーがその対応をしていて、私には伝わらないようにと気を遣ってはいましたが、テレビ局などにつきまとってくるので、気配でわかりましたね。

戦争のためにあらゆることを犠牲にしなければならず、やっと生き延びてがんばってきた人に、娘が生まれたことも芸能人にしたことも罪だと言わんばかりに脅すなんて、こんなの「正義」でも「報道」でもありません。

子供の頃にジャーナリストになりたかったけど、こんなマスコミの連中を見たら、つくづくならなくてよかったと思いました。

※本稿は、『なんたって70歳! ― だから笑顔で生きる』(興陽館)の一部を再編集したものです。


なんたって70歳! ― だから笑顔で生きる』(著:岡崎友紀/興陽館)

『おくさまは18歳』飛鳥役を演じた岡崎友紀さんも70歳!

老いも病気もなんのその!「劣化」「アンチエイジング」などにもだまらっしゃい!

溜飲が下がる痛快エッセイ!