私の生きる場所

久しぶりのキャスティング会場。私を覚えてくれている人にも会えた。

でも、それで選ばれるわけではない。歩き、写真を撮り、「OK」と言われて帰る。結果は数日後。

冨永愛
(C)Yusuke Miyazaki

……ダメかもしれないな。この不安感も久々の感覚。

それでも翌日には「ランバン」などから連絡がきて、ショーに出演できることになった。

うれしかったし、安心した。

本番は特に緊張もせず、ワクワクというわけでもなく、平静ないつもの私。

久々のランウェイは極上の瞬間だった。

ここは私の生きる場所だ、と思えた。