相手が気のすむまで電話でおしゃべり

私は今、以前に比べて家の中で過ごすことが多くなっていますが、じっとしているのが性に合わないので、家の中でも何かしら用事をしています。1人暮らしということもあり、時間的な余裕はたっぷりありますからね。

だからお客様から電話があると、ほとんどの場合、何時間でもお相手の気がすむまでお話をするんです。お客様は私の事情を知らないので、うちに来客があるときでも電話してきますが、私が根気よく相手をするので、驚かれることが多いです。

総じて人は、自分が話したい生き物だと聞きました。他人の話を聞くよりは、自分の話を聞いて欲しいという気持ちのほうが強いともいわれます。

私自身は話すのも聞くのも「お互い様かな」という気持ちです。人は自分のことになると無自覚なもの。ときには自分も話を聞いてもらいたい気持ちがまさり、相手の話が耳に入って来ないこともあると思うのです。

だから、たとえ相手の話が長くなっても、「自分もそういうときがあるからね」と思い、聞くようにしています。

心がけているのは否定したり批判したりしないこと。「正しい」とか「間違っている」とか、一概には言えませんよね。その人の置かれている状況などで、変わってくると思うのです。

それに他人は自分とは違う経験をしているので、話を聞くのが単純に面白いというのもあります。とはいえ、あまりに長話になると、逆にうちに来てくださっているお客様に失礼にあたるので、いつもよりは短く切り上げるようにはしていますが……。