実際に気にするのは「150万円」でいい理由

「103万円の壁」のもうひとつの意味は、配偶者控除に関する壁です。

妻の年収が103万円以下の場合、夫は配偶者控除を受けられます。

『「扶養の壁」に悩む人が働き損にならないための38のヒント』(著:塚越菜々子/発行:東京ニュース通信社、発売:講談社)

夫の課税所得から差し引ける配偶者控除の金額は38万円です。

この配偶者控除は妻の年収が103万円を超えると受けられなくなります。

そのことで夫の税金が増えるのを心配し、働きをセーブする人が多くいました。

しかし、2018年の税制改正で状況は大きく変わりました。

妻が年収103万円を超えても150万円までであれば、夫は変わらず38万円の「配偶者特別控除」を受けられます。