年を取ったからこそ派手な服を着る

和田:私は50歳くらいから一時期の間、ずっとボトックスを入れていました。弛(ゆる)んだシワを伸ばしたりするだけで、顔がちょっと変わると気分も上がるんですよね。ですから、外見も大事だなと思うようになりました。

白髪も一部分だけが白くなっていて格好悪いから染めに行きます。それをやると、やっぱり気分が上がる(笑)。男性でもそうなんだから、女性もメイクをしたり、お手入れしたりして外見が変わると気分も上がりますよね。

(写真提供:Photo AC)

中尾:本当に薄化粧程度でもいいから、身なりに気をつかうといいですよ。60歳になったからといって、変に老け込んでオシャレなんか必要ないなんて思わないで、自分の気持ちを上げるためにも必要なことだと思います。

着るものもね、年を取ったらどんどん派手にすればいい。たとえば、昔はお葬式にマニキュアをしていったら、いろいろと小言を言われたりもしました。時代や風潮の変化でお葬式のやり方も変わっていきます。

喪服にしても何故、黒でないといけないのでしょう。マニキュアをしているからといっても、失礼でもなんでもないでしょう。

和田:日本って本当はそんなに宗教にうるさくないから、好きに変えられるはずなんですけれどもね。

中尾:それなのに、喪服の「マナー」は古い常識のままです。グレーはいいけれど紺はダメとか。