(写真提供:Photo AC)
内閣府が公表した「令和6年版高齢社会白書」によると、65歳以上の一人暮らし世帯数は年々増加傾向にあるようです。そのようななか、イラストレーターの本田葉子さんは、67歳から一人暮らしをスタート。「今までしたことのない生活の始まり。ワクワクの気持ちが一番勝っていた」と語っています。今回は、本田さんの著書『ワクワクする!67歳からのはじめての一人暮らし』から一部引用、再編集してお届けします。

夫、義母、愛犬、6年で見送ったそれぞれの最後

2017年の夏から6年の間に、夫と義母と愛犬を見送った。16年間もいっしょにいた犬っころはもはや我が子、まとめて3人ということでどうかひとつ。

誰よりも長い年月、41年間もいっしょに暮らしたのは義母。逝ったその日まで在宅介護をした。

起き上がれないほど弱ったのはほんの半年ほどで最後まで頭ハッキリ耳バッチリの人だった。

身の回りのことはほとんど自分でできたけれど、もう起き上がれなくなってからは、いろいろ手を貸さないと日常生活が難しくなっていった。

できるだけがんばろう! と思っていたものの本物の介護が現実になると、想像以上の大変さ! シーツ替え、着替えを始め、点滴のチェンジやタンを取ることなどやることいっぱい。下もね。