電動ベッド
イメージ(写真提供◎Photo AC)
身近な人に看護・介護が必要になったとき、手助けは必要だが、どこにどう相談していいか分からない…。そんな方に向け、心の不調を予防する大人の相談所として東京・目黒に【メンタル保健室】を開設した看護師の渡部貴子さん。在宅看護の幕開け期の訪問看護ステーションの起ち上げにも携わった渡部さんの【ウェブ版:メンタル保健室】、改め【おとなの相談室】。「在宅医療に備えた相談」や「介護・看護される側、する側のメンタルケアのノウハウ」「話しづらい・聞きづらいけれど知りたいあれこれ」に答えてもらうコーナーです。

前回「訪問看護ステーションの黎明期から携わって。介護・看護される人、する家族、両方のメンタルケアが必要です」はこちら

「おうち環境」を整えること

Q:身内が在宅看護を希望している者です。まだ先の話だと思っていたのですが、このところ、現実味を帯びてきました。今のうちにできることをしておきたいと思います。

その中でも特に大きいのは住居・住宅に関することだと思うのですが、具体的に何を用意すればいいですか?

また自分たち家族が、今のうちにしておいたほうがよいことがあればお聞かせください。

A:まず、こうして知識の準備をするために動けている段階で素晴らしいと思います。どこから手をつけていいのか、迷うことも多いと思いますが、看護で一番大事なのは、「おうち環境」を整えること……。

もちろん住居=建物の面もありますが、5つのポイントに分けて見ていきましょう。