特例退職被保険者制度

ファイナンシャルプランナーの内藤眞弓氏がこう補足する。

「ですから退職後1年目は任意継続を選んで、2年目は国保に変えてもOK。退職後に収入がダウンすれば、国保のほうが保険料が安いこともあると思います。任意継続の場合、保険料の金額は2年間変わりませんから、途中で脱退することも視野に入れ、毎年保険料を再計算しましょう」

『国民健康保険料が高すぎる!-保険料を下げる10のこと』(著:笹井恵里子/中央公論新社)

また任意継続は最長2年間だが、ごく稀に74歳まで継続できる「特例退職被保険者制度」をもつ健康保険組合があるという。

「特定健康保険組合といい、大企業が中心となる61組合程度ですが、健康保険組合に加入している人は念のため確認してください。特例退職被保険者になれるのは、被保険者期間が20年以上あるなどの要件を満たす人です」