「世帯全員の所得」をきちんと申告する

前年中の所得について、世帯全員の所得をきちんと申告しているだろうか。

もちろん確定申告をしているならOKだし、アルバイトの給与所得のみで勤務先で年末調整を受けた人も所得の申告は必要ない。

『国民健康保険料が高すぎる!-保険料を下げる10のこと』(著:笹井恵里子/中央公論新社)

しかし、2か所以上のアルバイトをかけもちしている人や、アルバイトとは別に業務委託で得ている収入がある人、勤め先で年末調整されていない人、年内に退職した人などは自身で確定申告をする、つまり所得を申告する必要がある。

また公的年金(国民年金、厚生年金、企業年金、恩給など)所得のみの人は申告する必要はないが、税法上所得申告が不要(給与収入103万円未満)の人でも、国保加入者は申告したほうがいい。

筆者居住地の区役所・K職員もこう補足する。

「日本年金機構から税部門への法定の報告がありますので、年金収入のみの方の申告は基本的には不要です。ただし例えば夫婦2人世帯でどちらも国保加入者で、どちらかは年金収入を得ているけど、もう1人は年金を得ておらず所得ゼロの場合、『私は所得がないから税申告をしなくていい』と思ってしまいがちですよね。でも少なくとも国民健康保険加入者の方はゼロならゼロと、各自治体の市町村の税係に申告してください。ゼロの方がきちんと申告することで保険料の減額が適用される可能性があります」